畑仕事とブリコラージュ


西蔵王高原で週末農業を始めて5年になる。
野菜栽培手法は年々進化していると自讃している。
採れる野菜の質・量ともに確実に前年を更新している。

例えばだ、この晩秋のメインの農作業は「玉ねぎ」800個の苗の植え付け、
黒マルチングシートの穴に10センチほどの深さに土を掘り、その底に拾い集めておいた栗のイガを埋めるのだ。
コレは毎年泣かされているモグラやネズミから玉ねぎの根を守る苦肉の策だ。
そして肥料を入れ苗を入れ土を埋めモミガラで寒さから苗を保護する。

この栗のイガの使い方、物が持つ本来の用途とは別に「寄集め新しい機能を作ること」をレヴィ・ストロース先生は「野生の思考」の中で<ブリコラージュ)(仏語)と命名した。
さらにブリコラージュする人を<ブリコルール>と呼んだのである。

てな訳でさしずめ俺とカミさんは「西蔵王高原のブリコルール・ジジババ」である。