ニート、フリーターが増えたのは団塊の世代の子育て失敗

という意見がある。
自分はその団塊の世代のど真ん中。
周りの知人を見ると子供の不登校、引きこもり、フリーター息子・娘で悩んでいる
人が結構いる。

我々の世代は大学進学率が男で20%、女で15%の時代だった。
80〜85%は中学か高校卒で就職をした。
中学卒だと1964年に金の卵で集団就職、高卒は67年、大卒だと1971年に就職をした。
60年辺りから始まった高度成長を下支えした労働力は、間違いなくこの
団塊の世代の中学・高校卒が先鞭を付けピーク時の7年後に20%弱の大卒組が
社会人になった。

74年のオイルショックを乗り越えて、80年後半のバブル期は30代後半の働き盛り。
バブルが弾け大幅なリストラの対象になったのも、またこの世代である。
高度成長の中で公団の高島平に象徴される団地ブームや郊外の住宅団地(多摩ニュータウンなど)の中で住宅ローンを背負い、長くなった通勤時間と増える仕事量。

親の背中を見せるにも、親の姿などほとんど家にない。
希薄な親子関係、親のポリシーと子供がぶつかり合うことがない、親の価値観を押し付けるのはよくないと思い(反体制運動での妙な民主主義)、子供には「やりたいことは自由にやりなさい、」が子供の個性を尊重していると間違って思い込んだ。

子供は親の労働という姿を知らないで大人になった。
働く、労働をして生活を組み立てることを考えたこともない。
働かないとどうなるか、その先は・・・など思い浮かべない。

確かに我々の世代の経過を振り返ってみるとこんなところだ。
物分りの善さ、が子供の人間形成の基礎作りに仇になったということか。