マレーの虎・山下奉文大将の挨拶。

(死刑の処刑前の最後の挨拶。)

 この戦争が終わってもし命があったら、余生は女子教育に力を尽くしたいと考えていた。
幼児における教育のもっとも適当な場所は家庭であり、もっとも適当な教師は母親である。
真の意味の教育は皆さんによって適当な素地が培われるのであります。
幼稚園・小学校教育の前に、真の教育はかわいい赤ちゃんに生命を与える、
哺乳開始の時を以って始めなければならない。
母親は子供の生命を保持することだけを考えるだけでは十分でない。

彼が大人になったとき、自己の生命を保持し、あらゆる環境に堪え忍び、
平和を好み、協調を愛し、人類に寄与する強い意思を持った人間に、
育成しなければならない。
こどもに乳房を哺ませたときの幸福の恍惚感を、
単なる動物的感情に止めることなく、さらに知的な高貴な感情に高めなくては
なりません。
乳房教育の大切さ。
母親の体内を駆け巡る愛情は、乳房からコンコンと乳児の体内に移入される。

将来の教育の諸分化は、母親の中に未分化の状態として溶解、存在しなければなりません。


(今、起こっている様々な事故、事件、山下大将の最後の挨拶に考えさせられる。)