情報の復讐。

 日々様々な情報が入ってくる、求めてあちこち歩く。そうすると気が付くことがある。
レトリックの大家、ケネス・バークが言った「あらゆる主張は、大抵反対の事実を含んでいる」ということがよく実感できる時がある。
つまり情報とは二つ以上の違った見方や判断である、ということである。
 集団の和と一致団結、金太郎飴型の企業が現代の情報戦にもろいのも、きわめて暗示的である。


自閉的集団は、異質異端の情報を恐れ、極度にそれを排除しようとする。
会社の常識は、社会の非常識。
情報を自分の立場や、次元のみで判断することは、ばかげている。
必ず、判断ミスという情報の復讐を受ける。

俺がこの会社を作るとき、先発の同業者は出来るはずがない、理由はこうだから、と俺の活動を先回り後からと、出来て欲しくない気持ちだけで動き回り、出来た後の戦略構築を怠った。
彼らが聞きたくない嫌な情報には耳を傾けず、全社一丸となって出来ない情報を振りまいていたことを思い出す。

自分の足元は大丈夫か?