どんどん老舗が消える!

この県庁所在地の町から何十年と続いた老舗の食べ物屋がここ2〜3年の間廃業が続いている。
昨日も20年続いた洋食屋が突然店じまいをした。
オーナーシェフのジイサンは若い頃外国汽船のコックをしていたそうで実に手際よく昼飯時の客の注文に、一人で美味しい料理を提供していた。
近所に市立病院があり、市役所、銀行、マスコミ、中心街のど真ん中で繁盛しているように見えていた。
俺は昼時が多かったが、たまには休日の夕方に一人タンシチューやビーフシチューでビールを飲みながら買って来たばかりの本を紐解くのが大好きな時間であった。

とんかつや、鮨や、洋食屋・・・随分街中から消えた。
その分郊外に全国チェーンの回転寿司やファミレスが派手なネオンを輝かせ家族ずれを飲み込んでいる。
中国産の野菜・魚介類・など安全管理に不十分なグローバリゼーションでの食の周囲。
老舗が消え、中国産のギョーザで死に損なう、おかしな事態が続く。