豊烈神社の古式打毬を守る。

昨日は東京日帰り出張で、20時過ぎに駅に着く。
新幹線の中で橋本忍著「複眼の映像」・・私と黒澤明を読んできて、長年のなぞ
なぜ黒澤明は共同脚本なのだろう、共同脚本の相方とはほとんど2作以上は組まないのに、なぜ橋本忍とは7作もやったのか、そして『どですかでん』以降はなぜ組まなくなったのか。

これらの謎が氷解すると同時に、気持ちが高ぶり、駅前のホテルバーに寄った。
客はテーブル席に1組だけでカウンターには誰も居ない。
バーテンの顔色がいい具合に日焼けている。
「海にでも行ったのか?」、「いやぁ、このところ馬場通いで、豊烈神社の秋の例大祭まであと一ヶ月チョッとなんで」、とバーテン。30歳ぐらいだろう。

高校時代馬術部で活躍したのは聞いていたが、豊烈神社の例大祭?。
聞けば古式打毬を10数名で守っているんだそうである。

古式打毬・・・西洋ではPOLOというのと似ている、無形伝統文化財にこの春指定され、日本では宮内庁と青森と山形・豊烈神社の3ヶ所だけだそうだ。
山形藩の最後の城主水野忠邦(水野家は徳川家康の母君の実家)が馬術鍛錬の為、推奨したもので6人二組に分かれ、小さな打毬をスティックの先に付いた籠で掬い、的に入れるのを競うゲームだ。

高校馬術部も部員が少なくなる中、練習場でもあった上山競馬場も閉鎖された。
彼らを取り巻く環境は厳しい。

10月6日、今年の例大祭にはカメラを持って是非出かけてみよう。