南米統合はなるか?

南米、ベネズエラ大統領選が12月3日に行われる。
強硬な反米姿勢をとってきたチャべス大統領が再選を目指す。
キューバカストロに兄事し、ゲバラが夢見た南米合衆国構想をゴールにしている。

その具体化に背中を押したのが26日に行われたエクアドルの大統領選だ。
きわめてチャベスに近い左派のコレア(43)が、親米左派の大富豪ノボアを破って当選するのが、確実になってきた。
これでチャベスに近い大統領がボリビアニカラグア、ブラジル、に続いてまた一人誕生する。
ベネズエラボリビアの国民は、『黄金の椅子に座った乞食』と言われてきた。
国土に埋蔵される豊富な資源を米国を中心とする先進国に搾取に近い形で安い賃金の下、売り渡してきたからだ。
このグループやアフリカの資源国に陰に陽に協力し始めたのが、中国だ。

世界の盟主を任じてきた米国に、こうした資源国と発展を続けたい中国の動きから、
目が離せない。